Google Workspace Businessプランを比較|Starter・Standard・Plusの違いと選び方

Google Workspace Business Starter・Standard・Plusの違いを比較して自社に合うプランを選ぶイメージ はじめてのIT担当
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Google Workspaceの導入は決まったものの、「Business Starter」「Business Standard」「Business Plus」のどれを選べばよいか迷っていませんか。

3つのプランは料金だけでなく、ストレージ容量、Google Meetの機能、情報保持・電子情報開示、端末管理などに違いがあります。

この記事では、それぞれの違いを整理したうえで、自社ならどのプランを選ぶべきかを初心者IT担当向けに解説します。

まだMicrosoft 365とGoogle Workspaceのどちらを導入するか決まっていない場合は、Microsoft 365とGoogle Workspaceを比較|中小企業はどっちを選ぶ?から確認してください。

なお、Google Workspaceは料金や機能、AI機能の提供範囲が変更されることがあります。契約前には必ずGoogle Workspace公式の料金比較ページで最新の内容を確認してください。

Starter・Standard・Plusの違いを整理する

3プランの大きな違いは、主に次の4点です。

  • ストレージ容量
  • Google Meetの機能
  • GeminiなどAI機能の利用範囲
  • 情報保持や端末管理などの管理機能

主な違いを整理すると、次のようになります。

項目Business StarterBusiness StandardBusiness Plus
ストレージ30GB/ユーザー相当2TB/ユーザー相当5TB/ユーザー相当
Google Meet参加人数100人150人500人
Meet録画×
予約ページ・電子署名×
GeminiGmailやGeminiアプリなどを中心に利用Gmail・Docs・Meetなど利用範囲が拡大Standardの機能を含む
Google Vault××
エンドポイント管理基本基本高度
最大ユーザー数300人300人300人

ストレージの30GB・2TB・5TBは、単純な個人専用容量ではなく、契約ユーザー数に応じて組織全体で共有するプールストレージです。

また、Business Starter・Standard・Plusは最大300ユーザーまでの組織向けです。

300ユーザーを超える場合は、Enterpriseプランを含めて検討します。

Business Starterが向く会社

Business Starterは、独自ドメインのビジネスメール、Google Meet、Googleドライブなどの基本機能を、できるだけシンプルに導入したい会社に向いています。

たとえば、次のようなケースです。

  • 従業員数が少ない
  • メールとカレンダー、簡単なファイル共有が中心
  • Google Meetは少人数の会議が中心
  • 会議録画は必要ない
  • 大容量の動画や画像をあまり保存しない
  • まずGoogle Workspaceを小さく導入したい

StarterでもGmailやGeminiアプリなどでAI機能を利用できます。

ただし、DocsやMeetなどを含めてWorkspace内でAIを幅広く利用したい場合は、Standard以上との違いを確認した方がよいでしょう。

また、30GB/ユーザー相当のストレージは、資料や画像、動画を多く扱う会社では不足しやすくなります。

社員数だけでなく、どのようなファイルをどれくらい保存するのかまで確認して選ぶことが重要です。

Business Standardが向く会社

Business Standardは、Starterよりストレージが大きく、Google MeetやAI機能も強化されたプランです。

次のような会社では検討しやすいでしょう。

  • Googleドライブを社内のファイル共有に本格利用したい
  • 資料や画像などを多く保存する
  • Web会議を録画して社内共有したい
  • 150人規模までのMeetを利用したい
  • DocsやMeetなどでもGeminiを活用したい
  • 予約ページや電子署名を利用したい

特に大きいのが、ストレージとGoogle Meetの違いです。

Starterの30GB/ユーザー相当からStandardでは2TB/ユーザー相当へ増えるため、Googleドライブを本格的な業務基盤として使いやすくなります。

また、Meetの録画にも対応します。

研修や社内説明会、商談などを録画して後から共有したい会社では、Starterとの差を感じやすいでしょう。

Google Workspaceを日常業務の中心として使う会社では、Standardを一つの基準として比較すると選びやすくなります。

Business Plusが向く会社

Business Plusは、Standardの機能に加えて、情報管理と端末管理を強化したプランです。

次のような会社では検討する価値があります。

  • メールやファイルを一定期間保持する必要がある
  • 監査や法務対応に備えてデータを検索・書き出せるようにしたい
  • Google Vaultを利用したい
  • 社員の端末をより細かく管理したい
  • 私物端末を業務利用する社員がいる
  • 150人を超える規模のGoogle Meetを行う

Plusだからすべての会社に必要というわけではありません。

特に判断材料になるのが、Google Vaultと高度なエンドポイント管理が必要かです。

これらを使う明確な理由がなければ、Standardで十分な会社も多いでしょう。

ストレージは「1人ずつの上限」ではなく組織で共有する

Google Workspace Businessプランのストレージは、契約ユーザー数に応じて組織全体へ付与されるプール方式です。

目安は次のとおりです。

  • Business Starter:30GB/ユーザー相当
  • Business Standard:2TB/ユーザー相当
  • Business Plus:5TB/ユーザー相当

たとえば10ユーザーでBusiness Standardを契約している場合、2TB × 10ユーザーで、組織全体として20TB相当のストレージを利用するイメージです。

必ずしも各社員が2TBずつ個別に固定されるわけではありません。

そのため、

  • 動画を大量に保存する部署
  • 写真やデザインデータを扱う部署
  • 大容量の共有ファイルが多い部署

がある場合でも、組織全体の容量として考えられます。

一方、Starterでは1ユーザーあたり相当30GBなので、大容量ファイルを日常的に扱う会社では早い段階でStandardへの変更が必要になる可能性があります。

現在使っているGoogleドライブやメールの容量だけでなく、今後どの程度増えるかも確認しておきましょう。

Google Meetの違い

Google Meetでは、プランによって参加人数と利用できる機能が異なります。

項目StarterStandardPlus
最大参加人数100人150人500人
会議の最長時間24時間24時間24時間
会議録画×

Standardでは会議録画やノイズキャンセリングなどの機能が追加されます。

Plusでは最大500人まで参加でき、出席状況の確認など、より大規模な会議で使いやすい機能も利用できます。

そのため、

  • 普段は数人から数十人程度の会議だけ → Starterでも検討可能
  • 会議を録画したい → Standard以上
  • 数百人規模の会議を開催する → Plusを検討

という考え方ができます。

単に「人数が多い方がよい」と考えるのではなく、実際に社内で開催する会議の規模と使い方を確認しましょう。

Geminiの違い

現在のGoogle Workspaceでは、GeminiなどのAI機能がBusinessプランにも組み込まれています。

ただし、プランによって利用できる範囲に違いがあります。

Business Starterでも、

  • GmailでのGemini
  • Geminiアプリ
  • Google Vids

などを利用できます。

Business Standardでは、さらにDocsやMeetなどを含め、Google Workspace内でGeminiを利用できる範囲が広がります。

Business PlusはStandardのAI機能を含みます。

そのため、

「AIが使えるか、使えないか」ではなく、「どの業務アプリまでAIを組み込みたいか」

で考える方が現在のプラン構成には合っています。

AI機能は変更されやすいため、Geminiだけを理由にプランを決める場合は、契約直前に公式の比較表を確認してください。

Plusで使えるGoogle Vaultとは

Business PlusではGoogle Vaultを利用できます。

Vaultは、GmailやGoogleドライブ、Google Chatなどの対象データについて、

  • 保持ルールを設定する
  • 必要なデータを検索する
  • 訴訟などに備えてデータを保持する
  • 必要なデータを書き出す

といったことを行うためのサービスです。

たとえば、

「会社のルールとしてメールを一定期間保持する必要がある」

「監査や法的対応のため、過去のメールを検索できる状態にしておきたい」

といった場合に利用します。

注意したいのは、Google Vaultはバックアップサービスではないことです。

Vaultを契約しただけで、過去に削除されたすべてのデータを自由に復元できるようになるわけではありません。

保持したいデータについて、事前に適切な保持ルールなどを設定して運用する必要があります。

Business StarterやBusiness StandardにはVaultが標準では含まれていません。

下位プランへVaultを追加できるかは契約形態などによって確認が必要なため、Vaultが必須要件なら、Business Plusを含めてGoogleまたは販売店へ確認するのが確実です。

Plusで使える高度なエンドポイント管理

Business Plusでは、高度なエンドポイント管理を利用できます。

StarterとStandardにも基本的な端末管理機能はありますが、Plusではより細かな管理ができます。

たとえば、

  • より強い端末セキュリティポリシーを設定する
  • Androidで仕事用プロファイルを利用する
  • 会社支給端末をより細かく管理する
  • 業務用アプリを管理する
  • 紛失時などに端末や業務データを遠隔で削除する

といった運用がしやすくなります。

特に、社員の私物スマートフォンを業務利用するBYODでは、仕事用プロファイルを使って業務データと個人データを分離できる点が重要です。

ただし、端末の種類やOS、管理方法によって利用できる機能は異なります。

「Plusを契約すればどの端末でもすべて同じように管理できる」とは考えず、自社で管理したい端末と必要な制御を確認しておきましょう。

価格だけで選ばない

料金だけでプランを選ぶと、導入後に必要な機能が足りなかったり、逆に使わない機能へ費用を払ったりする可能性があります。

次の4つを確認してみましょう。

  1. ストレージ
    ファイルや動画をどれくらい保存するか
  2. 会議
    参加人数や録画機能が必要か
  3. 情報管理
    メールやファイルの保持・監査対応が必要か
  4. 端末管理
    社給端末や私物端末をどこまで会社側で管理したいか

この4点を整理すると、単純な料金比較より自社に合うプランを選びやすくなります。

導入後は、誰にどのアカウントを発行し、退職や異動時にどう変更するかという運用も必要です。

日常的な管理方法については、社内アカウント管理の方法|初心者IT担当が最初に作る台帳と運用ルールもあわせて確認してください。

自社向けの選び方

最後に、3プランの選び方を整理します。

自社の状況検討しやすいプラン
メール・カレンダー・小規模なファイル共有が中心Business Starter
ストレージを多く使い、Meet録画やWorkspace内のAI活用も重視Business Standard
Vaultや高度な端末管理、大規模なMeetが必要Business Plus

迷った場合は、最初に次の順番で考えると整理しやすくなります。

Starterで容量や会議機能は足りるか → Standardで必要な実務機能はそろうか → Vaultや高度な端末管理まで必要か

上位プランだから良いのではなく、自社の運用に必要な機能が含まれているかで選ぶことが重要です。

新入社員へGoogle WorkspaceのアカウントやPCを準備する流れについては、新入社員のIT準備チェックリスト|初心者IT担当が入社前にやることも参考にしてください。

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